白紙の地図

白紙の地図に込めた想い

白紙の地図とは?

 

一番の冒頭にあるように僕たちは生まれた時から、地図に空白もなく、この先に行けばどこどこに繋がっているとか、あの山を越えた向こうにはなになにがあるなどわかった状態で生きています。では仮に何にもわからなかったら少し遠くの街へ出かけるだけでも、「この先には、あの山の向こうには何があるんだろう!?」って未知の冒険みたいな感じでもっとワクワクできたんじゃないのかなぁ…なんていう想いが僕の中でありました。
それに似たように僕はゆずさんに憧れて、シンガーソングライターを目指しました。もちろん初めはゆずさんの歌のコピーをやってそれはそれで楽しかったです。しかし、「これじゃ埋め尽くされた地図と何も変わんないな…」いつしかそんな風に思うようになりました。

そうは思っても自分に作曲なんてできるのだろうか?そんな風に思うこともありましたが、やってみたら意外と楽しくて、どんなへんてこな作品でも「自分で何かを生み出す」ということがこんなにも自分自身に勇気と感動を与えてくれるということがわかりました。
まさに「白紙の地図」とはまっさらな状態の地図に自分で書き込んでいくように自分自身で何かを生み出すことに挑戦しよう!そんなメッセージを込めました。

大筋のプロット

この曲は一番のサビからできあがり、憧れを抱いた青年の物語風に仕上げました。はっきりとは覚えてませんが、憧れをキーワードに詰めていた時にふと「白紙の地図」というワードがカチッとはまって全てが動き出したような気がします。もうその時点でタイトルは決まりましたね笑。

この物語の中の青年のたどる道筋を簡単にまとめると「憧れ」→「決別」→「挑戦」→「受容」となります。
「憧れ」の部分はとてもシンプルにゆずさんに憧れた自分をまんまにしつつ、それでも「憧れ」のままでは越えられない、そんなものも少し匂わせるようなものにしました。

「決別」の部分は一種の反抗期のようなものだと思います笑。実は一時ゆずさんのことがすごい嫌いになった時期もあって、もうゆずさんの歌なんて聴かない!そんな風に思うことさえありました。しかし、この「決別」の部分はそういった反抗期的な要素もありながら、どこまでいっても自分はゆずさんと全く同じ道を歩むことなんてできない。だからこそ、自分の道を歩いて行かなきゃ!といった必ずしもネガティブな感情だけではない「決別」になっています。
「挑戦」は主に二番のサビに当たりますが、この中で自分が特に気に入っているフレーズが「震えた心が羅針盤になる」です。この部分に込めた願いは「感動は与えられるものじゃない。自ら感動しに行かなきゃ!」です。ゆずさんの歌に何度も支えられたこともあります。ゆずさんの歌に感動して大泣きしたことだって何度もあります。でも、僕はゆずさんじゃない。でも僕はゆずさんに憧れたシンガーソングライターだし、ゆずさんの歌を聞いた時の胸の中の感動。これこそが絶対にヒントになるはずだと確信して、自分の物語を生きる決意をしました。前の「決別」の中では不完全燃焼だったエネルギーがここで1つのベクトルに集中して大きな力を与えてくれた気がします。もう「憧れ」だけでも「決別」だけでもなくその両方を受け入れて踏み出していくって感じですね。

「受容」の部分は最初はなかった部分ですが、作曲の段階で一見無関係そうな「ラララ」のメロディが思い浮かびました。このメロディはいったいなんだろう?と作った当初は見当もつかなかったのですが、これは「生きる喜びのメロディ」だと気づきこの曲に組み込むことを決めました。全く別のメロディだったので、どんな感じかな…っと弾いてみると「あれっ!?同じコード進行にまんま乗っかるぞ!!」一見無関係そうなメロディがむしろこの曲に一つの大きなテーマを与えてくれたような気さえしました。他者も自分も受け入れる覚悟と、それをかみしめて生きる喜びを感じることができたなら、白紙だったはずの地図にきっと一人一人それぞれの世界を描き出すことができるんじゃないか?そんな風に思いました。

 

是非みなさんも自分自身の白紙の地図にみなさんオリジナルの世界を描きましょう!

応援しています!

 

youtu.be

 

以下歌詞

白紙の地図 作詞作曲 神田誠人

 

生まれた時から埋め尽くされた地図

どこに行くにも先が見えてたのに

はるか遠く見えた影

追いかけながら僕は迷子になった

 

あなたの歌を道しるべに

僕は生きてます

 

大きな憧れを抱きながら

小さな一歩踏み始めた

眩しい光に照らされた

白紙の地図は気づけばここにあった

 

荒れ狂う雨風にさらされて

何も見えない中でもがいても

たしかなことは一つだけ

握りしめたら絶対に放さないんだ

 

あなたの歌に別れを告げて

僕は旅立つ

 

さぁ大海原へ航海に出よう

誰も知らないオリジナルストーリー

震えた心が羅針盤になる

宝の地図を握りしめどこまでも行こうよ

 

白紙のままの地図に何が見えた

心の声に耳を澄ませば

広がる無限の可能性たち

生きる喜びをかみしめ

ラララ…

あなたが今日も生きている